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3回目のカミーノ・デ・サンティアゴ

ポンフェラーダ〜サンティアゴ・デ・コンポステーラ

サンティアゴ巡礼の旅をポンフェラーダから再開。
スペイン全土が異常高温気象に見舞われていて、自然発火?の山火事も発生しているという大変な時期だった。

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2017年6月13日(火) 曇一時雨のち晴
=1日目=  マドリッド→ポンフェラーダ (ALSA高速バスにて移動)

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マドリッド市内モンクロアのバスターミナルを8:15発のはずが、バスが全く来ず、結局、25分遅れて出発。

ポンフェラーダ到着は12:55となった。この時点で、本日のポンフェラーダ出発を諦めた。

・・・・・・

アルベルゲは旧市街地にあり、前回歩いてきたカミーノを少し戻る格好になるので敬遠。

そこで、新市街地にあるオスタルに宿をとった。シングルルーム25€。

 

・・・・・・


ポンフェラーダ城の川沿いの散策路を楽しんだ後、前回の続き地点からウォーキング開始。

30分くらいで終了。距離的には宿からそんなに離れていない。

川沿いにカササギをたくさん見たので、バードウォッチング用の双眼鏡を街のカメラ屋で購入・・・34.90€。

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2017年6月14日(水) 晴 (暑い)
=2日目=  ポンフェラーダ→ピエロス 19km

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5:00起床、6:50出発。

カササギ、コウノトリ、クロウタドリ・・・次々と野鳥が現れて目を楽しませてくれる。

双眼鏡を買って大正解。

特にカササギは、日本では佐賀県でしか見られないらしいが、こちらでは日本でのヒヨドリのように街なかでも普通にあちこちにいる。

今日は実質的に、今回のカミーノトレッキング初日なので、あまり無理をしないで無難に行った。

泊まったアルベルゲでの夕食はベジタリアンメニュー、「クスクス」という珍しい料理をいただいた。日本でいうところの稗や粟に似ている。

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2017年6月15日(木) 晴 (暑い)
=3日目=  ピエロス→ラ・ポルテラ・デ・バルカルセ 20km

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5:00起床、7:30出発。

出発して30分くらい経った頃、村外れの林に差し掛かるところで、一人の爺さんが採れたてのサクランボ等果実を売っていた。スペイン語で話しかけられるので正確にはわからないが、たぶん「美味しいよ!ひとつ買ってちょ」かな?

あまりにみずみずしいので、アメリカンチェリーを買った。1€渡した。

この辺りの農家では、家のまわりにサクランボ、スモモ、コナシなどの果樹がたくさん植えてある。

・・・・・・チェリーを食べながら歩いたが、袋に一杯入れてくれたから一人で食べるには多すぎる。

結局、道端の草むらの中に少し捨てた。

・・・・・・

暑い一日だった。

名古屋のような蒸し暑さはないので、まだ救われる。

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2017年6月16日(金) 晴 (暑い)
=4日目=  ラ・ポルテラ・デ・バルカルセ→アルト・ド・ポイオ 21km

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5:00起床、6:40出発。

標高600mのラ・ポルテラ・デ・バルカルセから、最後の難関といわれる標高1320mのオ・セブレイロ峠をめざす。標高差700m!

とにかく日差しが厳しいし、ここはちょっと気合を入れないと登れない。

ワタクシは日本から持参した折りたたみ式日傘で日陰を作り、できるだけ直射日光による疲労を避けようと努めた。

日傘を差しながら歩くペレグリーノが珍しいせいか、途中、自転車で追い越す何人かのペレグリーノに写真を撮られた。

・・・・・・ラ・ファバ村に向かう途中の厳しい上りで、馬で峠越えをするお嬢様方御一行に追い越された(中には昔のお嬢様もいらっしゃったが・・・)。

その最後尾の馬に乗ったお嬢様が、何か私に向かって叫んだ。

 「アルベルゲ XXXXX  ルナで会った!」

そういえばサングラスをしていたのではっきりとはわからなかったが、何となく最初のアルベルゲで一緒だったアメリカのギャルに似ていた。

・・・・・・

今日も暑い一日だった。

観光地化しているオ・セブレイロ村の宿は敬遠して、次の村のアルベルゲを目指した。

・・・が、あてにしていたオスピタル・ダ・コンデサ村のアルベルゲは、満員で断られた(/_;)

受付の若い女性から、

 「次のアルベルゲはあと3km先」

と言われ、ショック!

アルト・ド・ポイオに向かう最後の急坂は厳しかった・・・

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2017年6月17日(土) 晴 (暑い)
=5日目=  アルト・ド・ポイオ→トリアカステーラ 12km

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6:15起床、8:10出発。

本日は昨日の峠越えの疲れが残っているのか、朝から歩く気力に乏しい。

今日のルートはほとんどが下りなので、気分的には楽・・・

今日も日差しは厳しく暑かった。

ということで、午前中から生ビール・・・正午までに2杯も飲んだ・・・

ビールを飲んだ後は、足が重く、思うようには進まない・・・これまでに何回も経験していること。

・・・・・・ということは、

本日はここ、トリアカステーラに宿泊決定!

夕食は今回初めて、日本から持参したコメを炊いた。

おかずはイワシ缶詰とトマト、味噌汁。

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2017年6月18日(日) 晴 (暑い)
=6日目=  トリアカステーラ→サリア 19km

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6:10出発。

トリアカステーラからサリアまでは、二つのルートがある。

ひとつは川沿いルートであり、もうひとつは山側ルートである。

山派のワタクシは当然、山側ルートを選択。

分岐点で少し見ていたが、前後の人たちはほとんど全員、山側に進んでいる。

急坂をお手製の軽量リヤカーを引いて上る長身の老人と少し雑談をする。

60歳のスイス人。50Lくらいのザックをリヤカーに乗っけている。

リヤカーの取手は、腰骨の位置に固定されている。

すなわち、「リヤカー骨格幅≒骨盤幅」、実に合理的。

 

標高1200mのメダ山系の穏やかな裾野の風景を見ながら歩くと、心が癒やされる。

・・・・・・

本日も暑く、ランチまでは何とかビールを我慢した。

12:45サリアの公営アルベルゲに到着。

このアルベルゲに到着した時から、ポルトガル系の親切なおばちゃんがいろいろ情報をくれた。

そのひとつは、ここサリアからは一日2個以上のスタンプをクレデンシャルに押してもらうことが必須。

そこで、このあと教えられた通り、教会に行ってスタンプをもらった。

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2017年6月19日(月) 曇のち時々晴 (暑い)
=7日目=  サリア→ポルトマリン 21km

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7:10出発。

昨日のサリアの異常な暑さから一転、今朝は稲妻の光る不安な雲行き。

最低限の歩行距離で巡礼証明書がほしい人は、サリアから出発する決まりになっている。

したがって、当然のようにここからはペレグリーノ(半分は観光客?)が倍増する。

旅装はもちろん軽装で、おしゃべり騒音がすさまじい。

この手のグループが後ろから近づいてくると、やり過ごすことにした。

2時間くらい経つと、静かなカミーノに戻った。

この辺りは栗の木が多い。そのほかにもイチジクやサクランボなども多い。

たいていの農家には、オレオと呼ばれるガリシア地方特有の高床式の穀物倉庫が設けられている。

今日のランチは、農家にオープンしていた「寄付タイプ」のところでいただいた。

軽食ではあるが、十分空腹を満たすことができた。

 

サンティアゴまであと100kmの道標はあったが、その他のモホン(青地に黄色のホタテマーク)の距離表示がほとんど削り取られていたのは残念。

無法者はどこの国にもいる・・・・・・

・・・・・・

今日は、幸いにも雨に降られることもなかった。

大きな人造湖を渡り、坂を上るとポルトマリンの街だった。14:30到着。

ここの公営アルベルゲで今回初めて、日本人(女性)に遭遇。

​​

サンティアゴまではあと92km・・・・・・

Coffee Break 1

アンカー 1

   足回り系装備について

今回、使用した履物に関しては、下記写真をご参照ください。

左から、サロモンのトレッキング・ブーツ(ゴアテックス仕様)、モントレイルのトレイルランニング・シューズ(ゴアテックスなし)、ゴム草履。

 

今回は季節的に暑いことが予想できたので、初めてトレイルラン用のシューズを持参した。

軽量で通気性を重視して採用したが、結果的に雨の日が少なく、ほぼ連日使用した。

また、トレッキング・ブーツと違って、空港内でも違和感なく履ける。

 

ゴム草履は前回も、前々回も持参した。

アルベルゲでは、基本的に入り口から先はブーツ厳禁。

欧米人は裸足、が少なくないが、ワタクシは無理。

シャワールームも清潔でないところでは、ゴム草履を履いたまま体を洗うことができるので便利。

その他、泥道対策としてスパッツが必要。

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2017年6月20日(火) 晴 (暑い)
=8日目=  ポルトマリン→パラス・デ・レイ 25km

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6:50出発。


本日のウォーキング意欲は、なぜか低レベル。

昨日、ビール・ワインを飲み過ぎた?

今日は標高差350mくらいを上り下りするルートだが、そんなに展望は良くない。

 

太陽が昇ると、気温がジリジリと上昇‥暑い!
午前中の休憩時から我慢できずに、生ビール‥‥当然、歩くと更に暑くなる。


昼食時にも生ビール‥‥


 運動後のビールは最高→その後の歩行は地獄

  →運動後のビールは最高→その後の歩行は地獄‥‥

を性懲りもなく繰り返し、追い抜くペレグリーノからは、手助けが必要か尋ねられる始末(^_^;)


・・・16:30亀のような歩みで、パラス・デ・レイに到着。
本日は、新たに2名の日本人女性と遭遇・・・

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2017年6月21日(水) 晴 (暑い)
=9日目=  パラス・デ・レイ→ボエンテ 20km

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7:00出発。

午前中は、騒がしいペレグリーノたちのため気分最悪・・・

サリア以降、明らかに軽装のオッちゃん・オバちゃん・中学生のグループが増えた。

メリデの街では、名物タコ料理の匂いに心惹かれた。

が、絶対にビールなしでは済まないと思い、心を鬼にして通過・・・

昨日の二の舞いはできない。

ただし、試食の一個だけをいただき!

今日はあと10km近くは歩くのだ。

・・・・・・

14:30ボエンテ村に投宿。

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2017年6月22日(木) 午前中霧雨のち曇
=10日目=  ボエンテ→サルセダ 20km

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7:20出発。

どういうわけだかこの日の記憶が薄い。

天気がイマイチ良くなかったせいか?強力な印象がない・・・

写真に撮ったモグラの亡骸くらいかな。

この前日の夕方にはアルベルゲの前の舗装道路で、ハリネズミの煎餅を発見しているのでそのセットでこの記憶が残っている。

・・・・・・

 

15:00サルセダのアルベルゲに到着。

 

オスピタレロに料理が美味しいレストランを紹介してもらった。

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2017年6月23日(金) 晴
=11日目=  サルセダ→モンテ・ド・ゴソ 24km

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7:05出発。

アルベルゲを発ってすぐ、道中で顔見知りとなったお姉さんが元気よく、

 「To Santiago!」

と声をかけて追い抜いて行った。

もうサンティアゴまでは一日行程・・・

離陸する航空機が見えるサンティアゴ空港外郭のカフェまで来て、あと約12kmのはず。

ここで安心して、ランチでビールを飲んだ・・・

頭ではわかっちゃいるがやめられない。

・・・・・・

午後は太陽が容赦なく照りつけ、最後の丘越えの長いこと、長いこと・・・

結局、本日のサンティアゴ到着は諦めた。

 

15:15広大なモンテ・ド・ゴソのアルベルゲに宿泊。

ここでは、敷地内のあちこちにカササギの姿を間近で見ることができた。

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2017年6月24日(土) 霧のち晴
=12日目=  モンテ・ド・ゴソ→サンティアゴ・デ・コンポステーラ 5km

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7:00モンテ・ド・ゴソ出発。
7:50宿泊予定したサンティアゴのアルベルゲに到着するも、受付は9時からなので、近くのカフェで時間潰し。


身軽になってから、カテドラルをめざし、巡礼事務所を探した。

ペレグリーノの行列に並んで、巡礼証明書と歩行距離証明書をもらう(3€+携行筒2€)。

窓口係員から祝福の言葉を頂いた際は、何か照れくさい感じがした。


その後、カテドラル付近で顔見知り3人と偶然にも遭遇。

やはりうれしいものだ。

アルベルゲに戻ると・・・・・・

至近距離にカササギが餌をついばんでいた。

街の入り口にあった歓迎?オブジェ

石畳の旧市街地

サンティアゴ・デ・デ・コンポステーラのカテドラル、一部補修工事中だったので、景観的にはイマイチ

カテドラル前の大広場でくつろぐ巡礼者達

カミーノ・デ・サンティアゴをやり遂げて、喜び踊る人々

面白い顔をした犬

カササギが目の前に・・・・

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